飲食店の接客英語 受付編

目からウロコの接客英語 飲食店レストラン受付2 英語で「何名様ですか」と聞くには

こちらから「何名様ですか?」と聞く場合

お客様がレストラン入り口にいらして、「何名様ですか」とこちらから聞く場合は以下のように伺います。

How many in your party?「何名様(の御一行)ですか?」

We’re four.「4人です」

How many of you are there?「何名様でいらっしゃいますか?」

There are four of us.「私たち4人です」

How many would be dining tonight?「今夜は何名様で御会食なさいますか?」

Just the two of us, please.「私たち二名でお願いします」

How many in your party?は、レストランで聞く定番フレーズです。How many are there in your party?と言い換えられます。ここでのPartyという単語は 、宴会パーティーという意味ではなく、グループなど人々の一団のことをまとめて指す英単語です。一語で複数人を表している単語ですので、ここでは複数形にはなりません。「何名様の御一行ですか?」と直訳しましたが、日本語での「全部で何名様ですか?」という表現にあたります。この質問に対しては、We’re four.という答えが返ってくるでしょう。グループや集団を表す言葉には、companyという単語もあります。Companyは「会社」という意味以外に、「同伴者、連れ、一行」という意味があります。CompanionやAccompanyもこの関連語ですね。接客英語では、一人でいらしたお客様に対して、Do you have companions? Do you have company?「お連れ様はいらっしゃいますか?」という言い方で使えます。この意味のCompanyは不可算名詞として使うので、不定冠詞aは付かず、無冠詞です。冠詞が付く場合のDo you have a company?ですと「会社を持っていますか」という表現になります。

How many of you are there?は、日本人には慣れない表現かもしれません。youという単語は、「あなた」という一人の人を指す以外に、複数人の「あなた方」という意味があります。前置詞ofは、A of BがA=Bとなる同格のofで、あなた方=何人がいますか?という意味になります。この聞き方に対しては、お客様からはThere are four of us.というような答えが返ってくるでしょう。

How many?と一言だけでは、「で、何人?」といった非常に不愛想な表現に聞こえます。How many are you?という表現は、英語圏でも聞きますが、直接的且つカジュアルな表現です。How many in your partyの方が聞き心地がよいです。

How many would be dining tonight?は、willではなくwouldを使って敬語表現にしています。またDineという動詞は、フォーマルな晩餐をする、会食をする、という意味の動詞ですので、「お食事をお召し上がる」という丁重な表現になります。もちろんHow many will be dining?「何人でお食事をお召し上がりですか?」でも丁寧な表現です。

「おひとり様ですか」と聞く場合

「おひとり様ですか?」というつもりで、”Just one?”や”Alone?”や”Are you alone?”というフレーズは絶対使わないようにしましょう。一人でご来店された外国のお客様に対して、「たった一人だけ?」「独りぼっちなの?」と聞いてしまうようなもので大変不躾で失礼に聞こえます。誰でも一人で外食するのは気が引けるものです。まして言葉が通じない国へ来た不慣れなお客様ならなおさらです。

Are you ready to be seated?「もうお席へご案内してよろしいですか?」

Table for one?  「一名様ですか?」

Table for one person?  「一名様ですか?」

Will you be dining alone today?  「(今日は)一名でお食事をお召し上がりですか?」

Are you ready to be seatedとは直訳すると「席へ案内される準備は整っていますか」という意味で、「これでお揃いですか?」という言外の質問も含んでいます。敢えて人数を問わずにすむ質問ですので便利です。

table for oneは前章の日本語の「席」は、英語でtableになると説明したように、直訳すると「一名様へのお席ですか」となります。Table for 人数という、この表現が一番自然な英語です。

Will you be dining alone?という表現ですが、なぜこれはWill you dine alone?ではなく、willという助動詞に更に動詞の進行形がついた、未来進行形を使うのかと疑問に思うかもしれませんね。「Will you + 動詞?」ですと通常は命令や依頼の意味になります。「お一人で食事して頂けますか?」という依頼の文章になってしまいます。既に行動が始まっていたり、確実に起こると予想される他人の行動に関して質問する場合は、現在進行形や未来進行形を使います。ただし現在進行形で聞くと「一人で食事するんですか?」(本気で?)という言外の意味も若干含まれてしまいます。未来進行形はより丁寧な柔らかい表現になります。

①Will you go with them?
彼らと一緒に行っていただけますか?(依頼)
②Are you going with them?
彼らと一緒に行くのですか?  (疑問・回答要求)
(本当に行く気があるか、行く決心したのか、相手の答えを急かしている)
③Will you be going with them?
彼らと一緒にいらっしゃるのですか? (丁寧な問いかけ)
(もう行く気だとは聞きましたが、そうなんですか、という単純で丁寧な質問)

 

お客様から何名ですが席ありますかと聞かれる場合

Do you have a table for two people?「2人ですが席ありますか」

Do you have space for three?「3人ですが、空席ありますか」

Can we have a table for four, please?「四人分の席ありますか」

We need a table for five, the others are on their way.
「五名分の席が欲しいのですが。他の人は今こちらへ向かっているところなので。」

Certainly.「承知いたしました」

Please let me check if there is a table available.「お席があるか確認いたします。」

席が案内できる場合は、Yes「はい」という返答より更に丁寧な、Certainly「承知致しました、かしこまりました」を使います。Please let me check if ~ という表現は、直訳すると「~かどうか、確認させてください」という意味ですが、ただ今確認致しますので少々お待ちくださいという含みがあります。接客英語で非常に有用なフレーズです。

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