飲食店の接客英語 受付編

目からウロコの接客英語 飲食店レストラン受付1 外国のお客から「席、空いてますか」と聞かれたら?

来店したお客様を接客する際は、まず日本語で「いらっしゃいませ」と話しかけましょう。風貌が明らかに外国人であっても、日本で育っている方かもしれませんし、英語より日本語の方が得意な旅行者かもしれないからです。話しかけてみて、日本語に対して怪訝そうな表情が見られた場合は、英語に切り替えましょう。

Good afternoon, welcome to our restaurant.
How can I help you?

「いらっしゃいませ。ご来店ありがとうございます。ご用件をお伺いします」

 

まずはGood morningやGood eveningなどの挨拶をしてから、接客の際一番頻度の高いフレーズHow can I help you?と言います。この2フレーズが揃って初めて、お客様をお迎えする際の、日本語の「いらっしゃいませ」の一言に相当する定番の挨拶です。英語圏の方にとってどれほど挨拶が重要かは、接客英語基礎編1挨拶でも述べましたので、ご参照ください。

二本指を立てて明らかに二名だと示している場合は、以下のような挨拶でもいいでしょう。

Good evening, welcome to Sakura restaurant. A table for two?
「こんばんは。桜レストランへようこそ。二名様ですか?」

 

A table for two?というのは定番フレーズで、直訳すると「二名様で1テーブルですか?」という意味になります。前置詞forの後に、人数の数字が入ります。英語では数字の後の単位がよく省略されることが多く、ここではpeopleという言葉が省略されています。2名様という場合、Table for two people?とも言い換えられます。

日本語では「席空いてますか」など「席」という表現を使いますが、英語で着席して食べるレストランでの「席」は、seatではなく、tableという単語を使います。seatを使うのは劇場や映画館など、もしくはカウンターやバーなどの席などです。お客様から「席空いてますか?」という質問も以下のようにtableという単語が使われます。

Is there a free table?「空いているテーブルありますか」

Is there a table available?「空いているテーブルありますか」

Do you have any tables?「テーブル席ありますか」

Do you have any tables available now?「今空いているテーブル席ありますか」

Do you have a table available for two? 「2名で空いているテーブル席ありますか」

この場合の「~ありますか」という表現は、Is there~でも、Do you have~でも両方使えます。「空いているテーブル」という表現は、英語でa free tablea vacant tablean available tableという言い方をします。

Freeは形容詞で常に名詞の前に来ます。隣の席の椅子などを借りたいときなどに、「それ空いてますか」は Is it free?と聞きます。もしくは誰かがもう取っているかというIs it taken?でもいいでしょう。

vacantは「まだ誰にも使用されていない、空いている状態の」という形容詞です。トイレのドア表示は「空室」はVacant、「使用中」はOccupiedの表示します。モーテルなどの看板の「空室あります」という表示も名詞形「vacancy」を使います。日本人だとEmptyという単語を使う人もいますが、Emptyは「空っぽの」「人けのないガラガラの」状態を指し、「使用されていない=空いている」状態を指すことはありません。

availableは「利用可能である」という形容詞で、日本語の概念にはない言葉ですが、英語ではかなり頻度の高い単語ですので覚えておきましょう。先ほど「空いているテーブル」はan available tableと言えると述べましたが、availableが文章のなかで使われる場合は、名詞の前に置いて名詞を修飾するのではなく、上記フレーズのように、名詞の後に置いて補語として名詞を修飾するのが普通です。

さて、「席は空いていますか?」と聞かれたら、「何名様ですか」と聞きましょう。

For how many people?「何名様ですか」

 

この場合はForが文頭に入っていますが、お客様の「席ありますか」という質問に対して「それは何名様用にですか?」という意味が込められています。次章では何名様ですかと伺う表現について述べます。

この記事が役に立つと思ったらぜひシェアして下さい。

コメントを残す