目からウロコの宿泊施設接客英会話 チェックイン編1 外国人のお客様をもてなす接客英語の挨拶とは
目からウロコのホテル接客英語 チェックイン編
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませ」に当たるWelcome to ABC hotel(ABCホテルへようこそ)というフレーズは、フロントでチェックインする際や、タクシーから大荷物を持って降りてきた際など、明らかにホテルや旅館に到着したばかりのお客様だとわかるときに、目線を合わせ一人一人に向かって使う言葉です。日本語の感覚で無意識に、大多数に向かって英語のWelcomeを連呼することは、前から泊まっているお客様へ大変失礼に当たりますので気をつけましょう。「いらっしゃいませ」という言葉を声掛けとして使う場合は、あくまで日本語で使い、敢えて英語に訳して使う必要はないと思います。
まずは必ず挨拶
お客様がホテルや旅館に到着されて、受付やフロントデスクに来た際は、必ず
Good afternoon. Welcome to our hotel. How may I help you?「こんにちは。当ホテルへようこそ。ご用件をお伺いいたします」
Good morning sir, how can I help you?「おはようございます。ご用件をお申し付けください。」
Good morning. Welcome to the ABC Hotel. What can I do for you?「おはようございます。ABCホテルへようこそ。ご用件をお伺いいたします。」
と挨拶しましょう。
最後のフレーズは日本語に直訳すると「何かお手伝いができますか?」「何かできることはありますか?」となりますので、日本人は違和感を覚えるかもしれません。
日本語では、こういった挨拶もなく、「チェックインですか?」などといきなり用件に入ることがありますが、これは欧米では失礼にあたるので注意しましょう。※挨拶に関してはこちらでも説明しています。 目からウロコの接客英語 基礎1 第一印象を激変させる挨拶
How may I help you?
How can I help you?
この上記二つのフレーズが一番頻度の高い接客英語です。接客で会話を始めるのに一番基本の文章で、日本語で言う「いらっしゃいませ」に相当します。「お客様のご要望をどうぞお申し付けください」という受け入れの態勢を表す、とても自然な接客英語の定番フレーズです。日本人だと「何かお手伝いすることは」という意味で、「何か」をついWhatと言いたくなるかもしれませんが、helpという動詞は必ず目的語に「人」をとり、仕事の内容を目的語にはできませんので、このフレーズでは必ずHowを使います。(※Whatから始めるなら What can I help you with?ですが、こちらは要望をもっと具体的に聞く文章になります)
May I help you?
こちらも日本語でいう「いらっしゃいませ」に近い感覚で使われますが、接客の英語としては上記二つのフレーズよりも格下に聞こえます。
チェックイン
チェックインすることが明らかな場合、
Good afternoon madam, are you checking in?(女性の年配のお客様に対して)「こんにちは。チェックインですか」
と聞いてもいいでしょう。
既にお客様がフロントに来て動作が始まっているので、ここでは一般動詞現在形の疑問形でDo you check in?ではなく、進行形を使って相手の意志を伺います。お客様はこう答えるでしょう。
Yes, I’d like to check in, please.「はい、チェックインをお願いします」
I am checking in.「チェックインです。」
その場合、
Certainly, sir.(男性のお客様へ)「承知いたしました」
Certainly, ma’am.(女性のお客様へ)「承知いたしました」
などと答えます。