目からウロコの接客英語 基礎6 英語のYeah, right. は「信じてないよ」になる?
目からウロコの接客英語 基礎6
日本語の「はい」は英語で何というか
前章で日本語の「はい」について以下のように10個の意味をあげ、
1と2についてこちらで、3と4についてこちらで、5,6,7、はこちらで説明をしました。
目からウロコの接客英語 基礎3 日本語の「はい」はYesではない
目からウロコの接客英語 基礎5 I beg your pardon?は使い方に注意
この章では、8から10までの「はい」について説明します。
1.〇 その通り正しいです、という肯定の「はい」correct
2.△ わかりました、という受け入れ同意の「はい」 accept
3.× 貴方に同意します、という相槌の「はい」 agree
4.× 同意するかはともかく貴方の話を聞いていますよ、という相槌の「はい」just listening
5.〇 声を掛けられてたことに気が付いて返答するときの「はい」yes?
6.× 相手の話がよくわからないとき聞き取れないのときの「はい?」 pardon, sorry
7.× はいどうぞ、と物を渡すとき、物を与えるときの掛け声の「はい」here
8.× はいでは次、はい注目など、注意を促すときの「はい」attention, okay, all right
9.〇 学校の教室で点呼の際、名前を呼ばれて答える「はい」 here, present
10.〇 相手の話を切り上げたい、どうでもいい話だと切りたいときの「はい、はい」 yeah whatever
(この10個の中で、Yesと訳せるのは〇を、訳せないものはを、Yesだけでは足りないものは△をつけています)
8.はいでは次、はい注目など、注意を促すときの「はい」
これは以下のように言います。
All right, next please.
「はい、では次の方」
Okay, may I have your attention, please?
「はい、ちょっとお聞きください」
Okay, please watch your step.
「はい、足元注意してください」
9.学校の教室などで点呼の際、名前を呼ばれて答える「はい」
点呼で名前を呼ばれる際の答え方は、国によって多少違うものの、
Here. Present.もしくはYes. とこたえます。
詳しくいうとアメリカではHereが標準、カジュアルでYeah、畏まってpresent、
イギリスではPresent, sir/missかHere, sir/miss、昔風にYes, sir/missと使います。
Presentは、贈り物という意味でなく、出席している、居るという意味の形容詞です。Missというのは女性教師へ呼びかける「先生」というイギリス英語の呼称で、既婚未婚年齢問わず女性教師全員に対して使います。
学校などでは点呼を取るとき先生はLet’s take a roll. I’m going to take attendance.などと言いますが、接客ではカジュアルすぎる気がします。ツアーなどを主催していて、外国人観光客を前にして点呼を取らなければいけない場合、接客英語ではこう言いましょう。
Please let me take attendance. When I call your name, please come towards the bus.
「点呼を致します。お名前が呼ばれたら、バスの方へ来てください」
I’m going to take attendance now, so please raise your hand when I call your name.
「今から出席を取りますので、名前が呼ばれたら手をあげてください。」
「Let me ~ please.」は、英語で敬語的表現にあたります。
このほか、点呼という英語は、イギリスではcalling/taking/doing the registration アメリカではcalling the rollという表現があります。
I’m going to take the registration now. Please say “here” or “present” when I call your name.
「今から点呼をします。名前が呼ばれたら、はいと答えてください。」
10.相手の話を切り上げたい、どうでもいい話だと切りたいときの「はい、はい」
この意味の「はい」は、接客英語で私たちが使うことはもちろんないでしょう。
但し万が一にもお客様から
Yeah, right.
Yeah, yeah, whatever.
などという言葉が出てきたら気を付けてください。
これは肯定の意味のYesではなく、皮肉の入ったyeahになります。
Yeah, right.
相手の言ったことを明らかにウソだと思っていて、皮肉な口調やフラットな音程で、
「はいはい、その通り。(勝手に言ってな)」という決まり文句です。
画像のようにいかにも疑ってる表情ならわかりやすいのですが、ストレートフェイスの真顔で言ってくることもあり、日本人には裏の意味を読み取るのが難しいことがあります。
Yeah, yeah, whatever.
こちらは、相手の話に一切興味ありませんという意味になります。
「はい、はい、どうでもいいけど」