目からウロコの接客英語 基礎5 外国人のお客様へ I beg your pardon?は使い方に要注意
目からウロコの接客英語 基礎5
日本語の「はい」を英語で何というか
前章で日本語の「はい」について以下のように10個の意味をあげ、
1と2についてこちらで、3と4についてこちらで説明をしました。
目からウロコの接客英語 基礎3 日本語の「はい」はYesではない
この章では、5から7までの「はい」について説明します。
1.〇 その通り正しいです、という肯定の「はい」correct
2.△ わかりました、という受け入れ同意の「はい」 accept
3.× 貴方に同意します、という相槌の「はい」 agree
4.× 同意するかはともかく貴方の話を聞いていますよ、という相槌の「はい」just listening
5.〇 声を掛けられてたことに気が付いて返答するときの「はい」yes?
6.× 相手の話がよくわからないとき聞き取れないのときの「はい?」 pardon, sorry
7.× はいどうぞ、と物を渡すとき、物を与えるときの掛け声の「はい」here
8.× はいでは次、はい注目など、注意を促すときの「はい」attention, okay, all right
9.〇 学校の教室で点呼の際、名前を呼ばれて答える「はい」 here, present
10.〇 相手の話を切り上げたい、どうでもいい話だと切りたいときの「はい、はい」 yeah whatever
(この10個の中で、Yesと訳せるのは〇を、訳せないものはを、Yesだけでは足りないものは△をつけています)
5.声を掛けられてたことに気が付いて返答するときの「はい」
お客様から声を掛けられていることに気が付き、振り向いて発声するならば、Yes? と答えます。
丁寧に言う場合は敬称をつけましょう。
Yes, sir?( 男性客に)
Yes, ma’am? (女性客に)
6.相手の話がよくわからないとき、聞き取れないのときの「はい?」
英語で話を聞き返すときは、英語の授業ではpardonを使うと習いましたよね。
Pardon?
Pardon me?
それ以外には、すべて語尾を上げて聞き返す形で、
I’m sorry?
Excuse me?
と言います。
Sorry? の一言だけですと、接客英語としては少し弱い気がします。
I beg your pardon? という文章は非常に丁寧な聞き返しの依頼なのですが、必ず語尾を上げ、さらっと一気に読み上げましょう。この文章には別の使い方もあって、もし断定的に語尾下げ別のイントネーションで使ってしまうと、「何ですと!?」「今何をおっしゃいました!?」という慇懃に不満や怒りを表明する文章になってしまいます。日本人は気を付けましょう。
7.はいどうぞ、と物を渡すとき、物を与えるときの掛け声の「はい」
これは学校の授業で習った人に物を手渡すときの決まり文句、
Here you are.
「はい、どうぞ」
ですね。接客の英会話では
Here is your change.
「こちらがおつりです」
Here are your room keys.
「こちらがお部屋の鍵(複数枚)です」
のように使います。
「はい」の8から10までの使い方は次章で説明します。