目からウロコの接客英語 基礎3 外国のお客様を接客する際の注意点:日本語の「はい」はYes?
目からウロコの接客英語 基礎3
日本語の「はい」を英語で何というか
日本語の「はい」はどう訳しますか?Yesでいいでしょうか?「はい」という言葉は、日本人には気づきにくいのですが、非常に沢山の意味があります。日本語を勉強し始めたばかりの英語話者にとって、日本語の「はい」を完璧にマスターするのは難しいようです。10個ほど以下にあげてみます。
1.〇 その通り正しいです、という肯定の「はい」correct
2.△ わかりました、という受け入れ同意の「はい」 accept
3.× 貴方に同意します、という相槌の「はい」 agree
4.× 同意するかはともかく貴方の話を聞いていますよ、という相槌の「はい」just listening
5.〇 声を掛けられてたことに気が付いて返答するときの「はい」yes?
6.× 相手の話がよくわからないとき聞き取れないのときの「はい?」 pardon, sorry
7.× はいどうぞ、と物を手渡すとき、物を与えるときの掛け声の「はい」here
8.× はいでは次、はい注目など、注意を促すときの「はい」attention, okay, all right
9.〇 学校の教室で点呼の際、名前を呼ばれて答える「はい」 here, present
10.〇 相手の話を切り上げたい、どうでもいい話だと切りたいときの「はい、はい」 yeah whatever
(この10個の中で、Yesと訳せるのは〇を、訳せないものはを、Yesだけでは足りないものは△をつけています)
それぞれ説明していきます。
1.肯定の「はい」
これは間違いなくYesですね。接客英会話では
お客様:Is this the only colour you have?
店員:Yes, it is.
お客様:Do you have Wi-Fi here?
店員:Yes, we have.
など、ただ単にYesと言うだけでなく、お客様の疑問文を受けてyesの後は主語動詞をつけフルセンテンスで答えると丁寧です。
格式をあげて丁寧に言いたい場合は、
Yes, sir. (男性客へ)
Yes, madam. (既婚もしくは既婚年齢の女性客へ)
Yes, ma’am. (既婚未婚問わず女性客へ)マムと発音しますが、お母さんという意味のママではありません。
など敬称をつけてこたえます。
2.受け入れ同意の「はい」
お客様から何かを頼まれたとき、「はい」「はい承知いたしました」「はい承りました」など、接客英会話では頻出の「はい」ですね。
英語でYesと訳せますが、返答がYesの一言だけですと、接客の際の英会話としては、少し物足りない気がします。
Yes.と一語で使うのではなく、Yes, I will check it for you.など通常は文章をつけて使う方が丁寧です。
接客の際、一言だけで返答する場合は、Yes. の代わりに英語圏では以下のようにこたえます。
Sure. (はい)
Certainly. (かしこまりました)
敬語としてはcertainlyの方が丁寧です。
「やっていただけますか」「やっていただくことは可能ですか」の返答で、「もちろん大丈夫ですよ」という意味で承諾をもっと強調したい場合は、以下のようにこたえます。
We surely can. (もちろん可能です)
Absolutely. (もちろん確かに承ります)これはより丁寧な言葉です
残りの8個の「はい」は次項こちらで説明します。